タコマのうんちく~タコマ購入への道標

2015年01月03日

タコマとは?

 1995年モデルからアメリカ市場にてタコマの名称を与えられ販売されました。それ以前はトヨタピックアップという呼び名で呼ばれており、日本ではハイラックスとして有名な車輌でした。
当社では2004年モデルまでの車輌につきましては数台の輸入実績があるだけでした。その理由はやはり日本でもほぼ同型のハイラックスが存在し、100万円程度高価なタコマにはなかなか手は出しにくいのが実情でした。2005年モデルから新たに北米仕様ともいうべき現行タコマが発売され今回はその車輌についてのお話したいと思います。

はじめて4,000ccのこのモデルに乗った時の感想は、まあなんと乗用車ぽいエンジン&乗り心地だなと思ったものです。
言って見ればマークXみたいな感じ。ですがそれって今までの私の知っている「ピックアップトラック」とは別次元のものである事は確かでした。
エンジンについてはタンドラのようなシルキーな感じの物ではないですがとても信頼感を持てるものですし、トヨタらしいしなやかな(言い換えれば腰の柔らかい)感じとは程遠く、また日本のハイラックスピックアップとはまったく違う安心できる剛性感、さすがに設計が一番新しい車だと感じるものでした。
ですがそれは別の見方をすれば、トラックらしさはだいぶ消え去ってしまったということです。運転をする者を選ばず幅広い年齢層の方や乗用車に乗り続けてきた方にはぴったりのものでしょうが、所謂トラック好きにはちょっと楽すぎるものかもしれません。ですが毎日乗っているのでしたらそれは最高の車といえるでしょう。

 タコマの一番の効用はその車格。ダブルキャブロングベットはちょっと長い気もしますが、これは完全に慣れが一番で現オーナーの方もすぐに慣れてしまったそうです。幅は約190cmですが角が取れているせいか非常に運転し易く、日本の細い道でもそう特に困ることもないでしょう。

 長年使用し終わった後で中古相場価格ではタコマの凄さが爆発します。なんでこんなに高いのよ!というほど値が落ちません。これは一番かな。とにかくある所からは値が落ちない。これもちょうどよい大きさが関係しているんでしょうね。

 

 各部の印象

 外観はちょっとアダルトな感じも致しますが、日本で販売されていたピックアップよりは気持ち大きいかなと思えます。
各部のつくりは明らかに長距離を走りまくるアメリカでの使用を前提に考えとても感心するような補強が施されております。ここがタコマだけに限らずアメリカ本国で販売されている車輌と日本で売られていた車輌の差として大きな所です。どうしても日本仕様のものはそう過酷には使われないだろうが前提で作られているんですが、アメリカではなんて条件なの?なんていう過酷な所も平気で行きますからそれに対応した補強等が施されています。だから価格も割高なんでしょうけどね。でも乗る立場としては明らかに屈強な車輌に憧れるのは仕方ないと思います。

 内装はさすがにトヨタせいという風情で各部は高級感はさておき上手ですね。運転していてワクワクさせてくれるものは十分です。でも私はパワーウィンドのスイッチの位置だけは気になってしまいました。
左足に当たってとても邪魔でした。まあそれは好みの範囲ですので減点などと言うほどのものではありません。やっぱり欲しくなってしまうような内装ですよ、さすがトヨタ。
 荷台がプラスティックと言うのは確かにうーん??とは思いますが、でも通常使用には何ら問題はないですし軽量化には凄く貢献しているのでしょうね。タンドラとタコマを並べて各部の違いをよーく見ますと、確かに大人と子供程度の差はあります。
特にフレームとプロペラシャフトの差は歴然としてしまっていますから、キャンパーを載せる前提ならば超お勧めと言うほどのものはタコマにはありません。

 

新車&中古車購入のポイント?

今現在当社でメインで輸入を考えているモデルはダブルキャブロングベット。
キャンパーを載せるにはやはり荷台が大きいと言うのは良いですね。でも新古車&中古車はほとんど無くてありましても超割高。タンドラと比較してむしろ高いかも??完全に売り手が強気になってしまっている車なのでしょう。でもまあトータルの価値は最高ですから仕方ないか。アメリカでの考えは、決してタンドラよりローグレードではなくて、使い勝手では最高なものだというところのようです。ハマーも今はコンパクトなH3の方が断然売れているようですしね。
新車は・・・乗り出しで考えるとなかなかいい金額です。でも長くなるんでしたら決して悪い選択ではないのでしょう。

 

まとめ(個人的な見解話含む)

 タコマと直接のライバルとなるのはフロンティアクルーキャブロングベット。どちらを選ぶか!とても迷う所でしょうね。強度としてはフロンティアに軍配が上がると思いますが、リセールバリューなどは断然タコマでしょうね。個人的には味のあるフロンティアを私は好みますが、これは完全に好みの問題。
タンドラとの比較でも毎日乗るなら文句無くタコマ。週末だけならタンドラ最高。私だったら自分の日常の一番長時間乗る車はタコマ。家内と高速中心でロングドライブ主体ならタンドラかな。2台持てば解決でしょうがそりゃ無理でしょうから悩む。奥様も運転するならタコマ、ほぼご主人さんだけならタンドラという選択もいいかも。キャンパーも現行ゼニスSP&タコマダブルキャブロングが日本では最上の組み合わせでしょうが、タンドラへFT系やアメリカのフルサイズ系キャンパーを載せればそれは素晴らしいキャンパーライフが送れます。まあどちらを選んでも片方が気になることは間違いないでしょう。
それだけタコマはいい車なのです。「車」としては。