タイタンのうんちく~タイタン購入への道標

2015年01月03日

タイタンとは?

 2004年からアメリカ市場にて販売されている車輌についてのお話です。
日産としては初めてのフルサイズピックアップトラック。すべての基準がアメリカ市場で通用するように念入りに研究されて販売されたように思えます。
車体の頑丈さ及びパワーは完全にGM・フォード・クライスラーをターゲット設計され、トヨタのタンドラのソフト路線とは対極にある「剛」を前面に押し出した車輌です。
しかしだからと言って決してアメリカメーカーのような良い意味でも悪い意味でも感じるおおらかさはことこの車には感じません。いわゆる日産の伝統であるメカ的な技術力、エンジンの素晴らしさ、また大きな車体でありながら緻密に作り上げられたその日本的な部分は各所に大分見受けれます。大きいからと言ってアバウトなまあいいでしょ!という所は私には見つけられません。
悪く言えば神経質なほど、よく言えば精密な機械としての私の大好きな日産の本流を表現している日産らしい素晴らしい車に仕上がっています。
これがアメリカ人に受け入れられているかどうかはちょっと微妙でしょう。だってアメ車的なふかふかしたソファに座っているような車ではないんですから。それがいいかどうかは買う人が決めるのでしょうけど。

 車体構成はキングキャブとクルーキャブ。全長は同じで荷台の長さとリア席の広さが変わります。
キャンパーを載せる前提で考えればキングキャブを選ぶしかありません。クルーキャブはその荷台の大きさに汎用性はなく、タイタンのみの広さとなってしまいます。キングキャブなら例えばタンドラやシボレーシルバーラードなどの荷台とほぼ似たような感じですからキャンパーの載せ変えも十分可能です。
タンドラはアクセスキャブとダブルキャブがほぼ似たような長さですので(厳密に言うとダブルキャブの荷台のほうが短い)将来的な変更も(キャンパーの載せかえ)少しの改造で可能なんですが、タイタンクルーキャブのみ除外といわざるを得ませんね。
今の所タイタンクルーキャブは特別製作以外はキャンパーを載せるようには考えていません。

 

 各部の印象

 外観はやっぱりフルサイズのためか見慣れている私でも大きく感じます。タンドラのアクセスキャブより一回り大きい印象です。
各部の作りこみや補強材もちょっと強烈なほど。仕事車にも使えそうな感じ。乗り込みの体勢も175cmの私でサイドステップレールに一度乗ってから室内に入り込むほど車高は高いです。
そのサイドステップレールもまあ頑丈で多少の揺れもありません。シートに座り左右を見回せば、日本車の感覚の造りで尚且つ大きく、圧迫感等皆無です。身体の大きなアメリカ人でもゆったりでしょう。装備軍はことLE(タンドラのリミテッドに相当)に関して言えばこれがトラックかい!といえるほどのもの。
LEでも色々ありますけど、レザーシート付きの最高級のものは記憶式のシート位置や勿論電動シート、シートヒーターまでも付いておりました。装備が多ければ良い訳ではないですけど、やっぱりトラックというと怒られるお国柄(ピックアップといいましょう!)、さすがですね。
 リアホイールハウスの後ろの今まではただ無駄にあけてあった空間にも鍵付で収納庫があります。これはちょっと便利ですね。
タイヤは17インチ。これは後のタイヤ交換に多少出費を覚悟しなければなりません。でもその分許容荷重はたいそうな数値で、まあ現状の軽量化の進むピックアップキャビンならなーんも考えなくても良いほどの性能です。どこをとっても強烈なタイタン。
でも毎日街乗りに使うかどうかは・・・・・ちょっと大変かも。

 

新車&中古車購入のポイント?

今現在当社でメインで輸入を考えているモデルは、キングキャブの方です。
タンドラよりは明らかに玉数が少ないのが悩みの種ですが、それでも消耗品パーツを徐々にストックして準備は進んでいますから、良い程度のものが見つかり次第積極的に仕入れはしていきたいと思います。新車は当面当社では考えていません。
あくまで程度の良い日本の皆様に安心して乗っていただける物件のみ仕入れて販売していく所存です。

車輌グレードは下からXE・SE・LEの順です。でもXEは標準のものでは装備が落ちますが、SEではほとんどフル装備ですので、グレードよりも装備で当方は考えたいと思っています。
日本で人気のフロントベンチシートはLEでは通常はないですしね。アメリカでは基本的にセパレートシートが上級グレードです。

 

第1回まとめ(個人的な見解話含む)

 「タイタンのエンジンって日本ではないでしょ?」そうなのです、ないのです。
それは所有欲を満たす良い事でもあり、しかし何かあったときの面倒さも裏にはあります。

コンピューターはコンサルトⅡという日産の世界共通のものが合いますので最悪ディーラーでテスターはOK。
当社では通常考えられる消耗品は販売台数に応じて持つとして、最悪ない部品も通常12-14日にて対応できるように準備しております(勿論メーカーから入荷が遅い部品は1-2ヶ月かかります)。
車の簡単な整備なども嫌だという方はまだタンドラの方がエンジンが日本にある分良いかもですね。
でも最近はタンドラ人気で台数も大分多くなってきましたのでやはり人とは違う車が良い方には垂涎の的でしょうね。
私もフロンティアS/Cが商売の過程でご要望がでてしまいましたら、次の第一候補であることは間違いないですね(ちょっと大きいけど)。