第47回 ライター岩田のトラキャンライフ

2025年10月05日

ライター岩田のトラキャンライフ

 

第47回 5年8万km乗って分かったハイラックスの魅力5選

 

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9月に、愛車ハイラックスの4回目の車検を通してきました。納車から丸5年で、走行距離は8万km。1年あたり、1万6000km走った計算です。今年は長男が受験生で北海道旅が中止になり、思ったほど距離は延びませんでしたが(1回の北海道旅で4000kmくらい走るので)、クルマの使用頻度が少ない東京都民としては、それなりに走っている方ではないかと思います。

 

納車から5年経っても、ハイラックスへの愛着は増す一方。「シェルを降ろせばピックアップトラック」「シェルを積めばキャンピングカー」という、トラキャンの2WAYスタイルをフルに活かして、トラキャンライフ・ハイラックスライフを謳歌しています。今回のコラムのテーマは、「5年8万km乗って分かったハイラックスの魅力5選」。現在トラキャンの購入を検討していて、「ピックアップトラックってどうなの?」「普段使いは不便じゃないの?」「荷台は何に使うの?」と、疑問や不安を持っている人の参考になれば幸いです。

 


スタイル

 

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ハイラックスの最大の魅力は、理屈抜きでカッコいいスタイル。ピックアップトラックは日本では少数派なので、車両単体で走っているだけでもかなり目立ちます。ボディは、タコマなどのミッドサイズ・ピックアップトラックと同等のビッグサイズ(全長5340mm)。シェルを降ろした普段乗りでも、「特別なクルマに乗っている」という満足感に浸ることができます。キャンピングカーのベース車の定番は商用バンや貨物トラックですが、それらとは一線を画すカッコいいスタイルが、ハイラックスのアドバンテージです!

 


走行性能

 

現行型ハイラックスには、2.4Lディーゼルターボエンジンが搭載されています。最高出力は150馬力と控えめですが、最大トルクはハイエースやカムロードの2.8Lディーゼルターボを大きく上回ります。特筆すべきは、400N・m(40.8kgf・m)の最大トルクを、わずか1600~2000回転で発生すること! 極低速で発生するビッグトルクの恩恵で、キャンパーシェルを積もうが、バイクトレーラーを引っ張ろうが、動力性能に不満を感じることはありません。たまに仕事で2.7Lガソリンエンジンのハイエースに乗ると、走り出しで「こんなに遅かったっけ?」と感じてしまうほど。それだけ、ハイラックスのぶ厚い低速トルクが、走りに大きく貢献しているということですね。

 

もちろん、高速走行も快適にこなすことができ、新東名などの120㎞/h区間では、ココではとても書けないほどのハイアベレージで巡行することも可能です。筆者は普段シェルを降ろしてハイラックス単体で使用しているので、キャブコン1台ですべてをこなしていた頃と比べて、仕事現場までの往復時間が短縮され、快適度も大幅に向上しました。それが、キャブコンからトラキャンに乗り替えて一番よかったと感じる部分です。

 


燃費

 

ハイラックスは国産車としては規格外のビッグサイズですが、見た目の迫力とは裏腹に燃費は良好です。高速メインの平均は13km/Lで、条件がよければ燃費計が15km/L台後半を表示することもあります。街乗りでは燃費が下がりますが、10km/Lを下回ることはほぼありません。平均燃費は、ハイラックス単体で12~13km/L、シェル積載時で9㎞/L前後。燃料が軽油でガソリンより安上がりなのも、ディーゼル車のメリットです。以前乗っていたハイエースベースのキャブコンは、平均燃費7km/Lでガソリン車だったので、当時と比べると燃料代はかなり抑えられています。

 


荷台

 

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ハイラックスの最大の特徴であり、最大の武器と言えるのが、後部の荷台です。スタイルだけでハイラックスを購入して、荷台をほとんど使用しない人もいるようですが、荷台をフル活用している身としては「もったいない」と感じてしまいます。大量のキャンプ道具も余裕で積めるし、スキーやスノーボードも積載可能。筆者の場合、趣味のラジコンカーやバイクを積載して遊びに行くこともあるし、キャンプ場で荷台にソロテントを張って就寝したこともあります。もちろん、キャンパーシェルを積載したトラキャンは、荷台活用の究極形です!

 


走破性

 

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大径タイヤとパートタイム4WDの組み合わせで、悪路走破性の高さも文句なし。ハイラックスでオフロードコースや林道を走った経験もありますが、「こんなとこ無理でしょ!?」と思わずビビる悪路もあっけなく走破してしまいました。雨でぬかるんだキャンプ場もスタックすることなく走れて、スキー&スノボや雪中キャンプでの雪道走行も快適そのもの♪ アクティブな遊びを好むユーザーにとって、ハイラックスの悪路走破性は大きな魅力です。

 

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「見てよし!」「走ってよし!」「積んでよし!」の三拍子がそろったハイラックスには、無限の可能性が詰まっています。トラキャンスタイルでキャンピングカーとして使うだけでなく、ぜひハイラックス単体でも様々な用途に活用して、トラキャンライフ&ハイラックスライフを楽しんでください。

 


キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成

 

バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はスペシャル仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。
累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、17年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、新聞、書籍、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!