第45回 ライター岩田のトラキャンライフ
ライター岩田のトラキャンライフ
第45回 トラキャンがキッカケでバイク乗りに復活!
「クルマは生き様」「クルマは名刺代わり」。7200ccのバカでかいアメ車で都内を走り回っていた20代の頃、クルマは自分にとってそんな存在でした。30代半ばでキャンピングカーに乗り替えて家族が中心のライフスタイルになり、そうした感覚は薄れましたが、子育てが終わりに近づいてトラキャンに乗り始めたことで、クルマに関するベクトルが若かりし頃に少しずつ戻っているような気がします。
その理由の1つ目は、トラキャンが自分にとって「カッコいい」と思えるクルマであること。これは、バンコン・キャブコン時代と明らかに変わった点です。自慢の愛車とのお出かけは常に楽しく、洗車やクルマいじりの機会も圧倒的に増えました。若かりし頃と同じような感覚でカーライフを楽しめるようになったのは、自分がカッコいいと納得できるトラキャンのビジュアルがあってこそです☆
2つ目は、ベース車のピックアップトラックが、無限の可能性を秘めていること。大きな荷台に、何を積むかは人それぞれ。筆者は、シェル以外にキャンプ道具を積んでデイキャンプをしたり、ラジコンカーを満載して砂浜を走らせに行ったり、ダックス125を積んでカミサンとプチツーリングをしたりと、ピックアップトラックの荷台をフル活用してきました。クルマ単体でもさまざまな遊び方ができるのは、「ピックアップトラック」と「キャンピングカー」の2WAYで使えるトラキャンにしかできない芸当です。
3つ目は、トラキャン乗りにサーフィンやスノボ、バイクなどを趣味にした「スタイルのある人」が多いこと。車中泊やキャンプの枠を飛び越えた使い方は、長年キャンピングカーに乗ってきた自分にとっても大きな刺激です。ミスティックの佐藤社長、ふた回りも年が離れたトラキャンの友人・塚本さんなど、自分流のトラキャンライフで人生を謳歌している大先輩が近くにいてくれることもプラスになっています。
トラキャンがキッカケでバイクライフを復活
7月中旬にミスティック佐藤社長からレブル250を譲ってもらい、バイク乗りに完全復活しました! 実はコレ、5月に行ったトラキャン+バイクトレーラー旅で佐藤さんにお借りしたもの。その時はまさか自分のものになるとは夢にも思いませんでしたが、7月アタマに急きょ個人売買の話が持ち上がって、その2日後には「買います」と返事をしていました。
筆者は、16歳で400ccのバイクに乗り始め、23歳の会社員時代に無理やり右折してきたタクシーと生死をさまよう大事故を起こすまでは、ずっと単車乗りでした。バイクを降りてから随分と長い時間が経ちましたが、この歳になって再びリターンしたのは、間違いなくトラキャン乗りの先輩たちの影響です。とくに今年に入ってから、借り物バイクで一緒にツーリングをしたり、借り物バイクトレーラーをけん引して旅をしたりと、新しい遊び方をする機会が増えたことで、「自分のバイクが欲しい」という気持ちがどんどん強くなっていきました。
ハイラックスの荷台にバイクを積載
7月中旬、ハイラックスで山梨の佐藤社長宅にバイクを引き取りに行ってきました。トラキャン&バイク乗りの大先輩である佐藤社長や塚本さんには「ハイラックスに積載するのは大変なので、やめた方がいい」と言われましたが、それができなければバイクを買った意味がありません。そんなワケで、ぶっつけ本番でバイクの積載にチャレンジしました!
以前ダックス125(重量107kg)をハイラックスに積載したことがあり、その時は積み下ろしもラクにできたので、今回も「まぁ大丈夫だろう」とタカをくくっていました。ラダーを3本用意して、YouTubeのバイク積載動画で予習もして、準備は万全! しかし、現実はなかなか厳しかった……。ハイラックスの荷台は軽トラと比べても20cm以上高いので、ラダーの傾斜がきつく、重くて大きいバイクを積むのはかなりの恐怖……。何とか無事に積み終えましたが、さらなる精進が必要だということを身にしみて感じました。とはいえ、「ピックアップトラックにバイクを積んでいる」というのは、何とも言えない優越感! おかげで帰りの道中は、いまだかつてないほど楽しいドライブになりました(笑)。
東京にバイクを持ち帰ってからは、タンクのマットブラック化やタンデムシートのバックレスト装着、リアサブキャリア&シートバック装着など自分流のカスタムを追加して、猛暑のなか都内を走り回っています。クルマと違って、走った分だけ感覚が研ぎ澄まされていくのが新鮮ですね♪ これでまた、「ハイラックスにバイクを積んでカミサンとタンデムツーリングをする」という、新しい楽しみが増えました☆
トラキャンがボクにくれたもの
この歳になって再びバイクに乗りはじめたのは、トラキャンに乗り替えたことがキッカケなのは間違いありません。おそらく以前のキャブコンに乗っていたら、バイクに乗るなんて考えもしなかったと思います。キャブコンからトラキャンに乗り替えて、人生を謳歌している大先輩たちに囲まれながら、単車乗り&アメ車乗りだった20代にベクトルが戻ったという感じですね。
独特のスタイルと構造を持つトラキャンは、装備の便利さや快適性とはまったく別の次元で、乗り手のライフスタイルや生き方までも変えてしまうほどの魅力があります。50代になっても、アメ車やバイクをコロがしていた20代と同じような感覚で、人生を楽しめていること。それが、「トラキャンがボクにくれた贈り物」です☆
キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成
バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はスペシャル仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。
累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、17年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、新聞、書籍、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!