第42回 ライター岩田のトラキャンライフ
ライター岩田のトラキャンライフ
第42回 ショック交換でトラキャンの走りが激変しました☆
ゴールデンウイークを皮切りに、いよいよソトアソビのシーズンがやってきました♪ パーカーでも汗ばむような日が続き、「どこかにお出かけしたい!」というモチベーションもイッキにアップ☆ これから秋にかけては、キャンピングカーがもっとも活躍する季節ですね!
外出の機会が増えると、走行性能や安全性が普段以上に気になるもの。今年で5年目を迎えた我が家のハイラックスも、先日ショックアブソーバーの交換をしてきました。劣化したショックを交換したら、乗り心地も走行安定性も劇的に向上! 改めて足回りの重要性を実感した次第です。ということで、今回は安全・快適な走りに欠かせないショックアブソーバーのメンテナンスについてお話したいと思います。
ショックが劣化するとどうなるか?
もともとハイラックスに装着していたのは、車種の特性に合わせて専用チューニングが施された、KYBのショックアブソーバー「NEW SR MC」。新車のハイラックスが納車されてから走行3000km時点で、トラキャンシェルの積載を前提に交換しました。乗り味は、ハイラックス前期型の純正よりもマイルドで、後期型の純正よりも少しハードな印象です。乗り心地は純正ショックと遜色なく、それでいて高速やワインディングの走行安定性も抜群。荷台に重量物を積載するトラキャンとも相性バッチリでした☆
しかし、ショックアブソーバーは走行距離に比例して劣化が進む消耗品。走行6万kmを超えたあたりから、フワフワとした挙動が気になるようになりました。それから1年ほど乗ってきましたが、走行距離が7万km近くなると走行安定性はさらに悪化……。ハイラックス単体だとそこまで不満を感じることはないのですが、キャンパーシェル積載時は、段差を越えた際にボディの揺れが収まらず、高速走行でフラフラした不安定な挙動を感じるようになりました。
さらに目に見えて変わったのが、エアサスの空気圧。我が家のハイラックスは、エアサスのバルブにTPMSのセンサーを付けて、運転席からエアサスの空気圧をリアルタイムで確認できるようにしています。それが、走行中にいまだかつてないほど高い数値を示すようになったのです。具体的に言うと、愛車はフロントを1.5インチリフトアップしているので、エアサスの空気圧を通常よりだいぶ高めの6kgに設定して、前後の車高バランスを整えています。ショックが元気な頃は、走行中の空気圧は5.5~6.5kgで推移。しかし、走行7万kmを超えてショックの劣化を感じるようになってから、一時的に7kgを超えるようになってしまいました。これは明らかに、ショックの劣化でロール(ボディの左右の揺れ)が増加したことが原因。ということで、4年半7万kmでショック交換に踏み切りました。
純正ショックの性能を改めて体感
交換したのは、保管していた純正ショック。走行3000kmでKYBショックに交換したのでほぼ劣化はなく、減衰力は新品同様です。交換後は、足元にパンパンのエアバッグがあるような落ち着いた乗り味に戻りました。運転席に座ると車高が高くなったように感じられ、ボディの揺れも少なく、安定性も向上。新しいショックに交換したことで、いかに今までのショックがフワフワだったかを思い知らされました。
KYBショックからの交換ですが、純正でも性能はまったく問題ありません。とくに、乗り心地の良さは素晴らしい! KYBの「NEW SR MC」もガチガチの強化仕様ではなく純正に近い性能だったので、とくにこだわりがないなら純正ショック+エアサスでも十分快適に乗れると思います。劣化したショックを交換するだけでこれだけ快適になるなら、ショックは早めに交換するのがベター! 次回は、5万kmを目安に劣化が感じられるようになった時点で交換しようと思います。次は、新車外しの純正ショック(4本1万円~1万5000円)をネットオークションで手に入れるか、KYBのショック(4本6万円前後)に戻すか、せっかくなので減衰力調整式のJAOS製ショック(4本8万円前後)にアップグレードするか……。純正ショックの性能と耐久性を吟味して、最適なパーツをチョイスしようと思います。
ショック同様にタイヤも早めの交換が吉
これまでハイラックスに7万km以上乗ってきて、ショック交換以外で劇的に乗り味が変わったのがタイヤです。納車から2年半で、純正からブリヂストン・デューラーAT001に変更しましたが、このときも減衰の利いた新品ショックに交換したときのように、足元に張りがある乗り心地になりました。動きがクイックだった純正タイヤと比べると、ステアリングフィールの重厚感が増して、直進安定性も向上。不快なボディの揺れをほとんど感じない、かなり満足のいく乗り心地になりました。グリップ性能が高いぶん減りは早いですが、トラキャン乗りにはオススメのタイヤです。
そんなわけで今回は、トラキャンの走りを大きく左右するショックアブソーバーとタイヤのお話をさせていただきました。安全にドライブできる走行性能は、快適なトラキャンライフの生命線! ショックの劣化やタイヤの摩耗が気になったら、早め早めの交換で愛車をリフレッシュしてやりましょう☆
キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成
バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はスペシャル仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。
累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、17年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、新聞、書籍、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!