第48回 ジャパンキャンピングカーラリー2025に参加しました☆
ライター岩田のトラキャンライフ
第48回 ジャパンキャンピングカーラリー2025に参加しました☆
すさまじい暑さが続いた夏が終わり、ようやく秋がやってきました。11月ともなると朝晩は少し寒いほどで、もちろん日中も「暑すぎず寒すぎない」快適な気温。キャンピングカーユーザーにとっては、待ちに待ったオンシーズンの到来といったところですね♪
そんな中、我が家は10月30日から11月2日まで恒例の「ジャパンキャンピングカーラリー」に参加してきました。くるま旅クラブが主催するこのイベントは、開催期間中に対象スポットを自由に回ってスタンプを集め、指定日にゴール会場を目指して走るスタンプラリー。今年のスタンプ対象スポットは東北エリアの約300か所で、ゴール会場は岩手県西和賀町でした。
東日本大震災の遺構を巡る旅
今年のジャパンキャンピングカーラリーで我が家が掲げたテーマは、「東日本大震災の遺構を巡る旅」。スタンプラリーをきっかけにして、今まで訪れたことのなかった被災地のスポットを夫婦で巡るのが目的です。ゴール前々日の夜に自宅を出発して、深夜から朝まで常磐道のパーキングエリアで仮眠をとり、ゴール前日の朝から宮城県~岩手県の海岸沿いを北上しました。
最初に訪れたのは、宮城県の「石巻市震災遺構大川小学校」。津波で破壊された小学校跡で遺族の方のお話を聞き、被害にあった子供たちのご冥福をお祈りしました。スタンプ対象スポットではありませんが、我が家にとってジャパンキャンピングカーラリーは「旅のきっかけ」であり、大切なのはゴールまでの過程。スタンプを取得することのみを目的にするのではなく、じっくりと被災地の遺構を回ろうと決めていました。
次に訪れたのは、スタンプ対象スポットの「道の駅さんさん南三陸」です。かなり前に仕事で訪れたことがあり、いつか妻を連れて再訪したいと思っていましたが、ラリーをきっかけにその願いが叶いました。敷地内にある「南三陸さんさん商店街」で、新鮮なネタがのった海鮮丼と地元グルメのホルモン丼をダブルで味わい、デザートは商店街のスイーツ店で焼き芋ソフトクリーム♪ 少しでも復興支援になればと、夕食の食材やお土産もたくさん購入しました。
締めくくりは、岩手県陸前高田市のスタンプ対象スポット「道の駅高田松原」。約130 ヘクタール(東京ドーム約30個分)の高田松原津波復興祈念公園には、大津波にも負けなかった「奇跡の一本松」、震災遺構「陸前高田ユースホステル」などがあります。道の駅に併設された、「東日本大震災津波伝承館」(入場無料)も必見! まだ訪れたことがない人は、ぜひ旅の途中で立ち寄って、津波の恐ろしさと防災についてじっくり学んでみてください。
夕食は、トラキャンのシェル内で「南三陸さんさん商店街」で購入したお刺身とお惣菜をいただきました。地元のスーパーで、手軽なパックご飯も購入。車内に電子レンジがあると、こういうときに便利ですね~♪ この日は深夜から暴風雨になり、シェルがグラグラ揺れて怖かったので、電動ジャッキを伸ばしてシェルを固定しました。ジャッキを防振用としても使えるのが、トラキャンの大きなメリットのひとつです!
ゴールイベントもラリーの醍醐味
ゴール当日、紅葉を眺めながら岩手県の山道を走って、昼過ぎにゴール会場の西和賀町・志賀来ドームに到着しました。ラリー参加者は会場でイベントと車中泊を同時に楽しめるので、「スタンプ集めではなく、ゴールイベントが目的でラリーに参加した」という人もチラホラ。キッチンカー、西和賀町・北上市・横手市の物産ブース、地元の子供たちによる太鼓の演奏、歌のライブ、ビンゴ大会など楽しい催しが目白押しでしたが、やっぱり一番の楽しみは参加者が一堂に集う「夜の語らい」です。くるま旅という共通の趣味を持つ参加者同士でお酒を飲みながら大いに語らい、楽しい夜を過ごしました。
トラキャンの電力事情
我が家のトラキャンには、428Ahのリチウムイオンバッテリーが搭載されています。これだけ容量があると、エアコンを使わない時期ならバッテリーの電気はまったく減りません! 今回の旅では外部電源のない場所で3泊しましたが、バッテリー残量は常に90%前後をキープしていました。もっともバッテリーを消費したゴール日でも、夕飯で電子レンジを10分×2回使用して、夕方から深夜まで室内照明をつけて、夕方から翌朝までFFヒーターを使用して、出発前のバッテリー残量は322Ah(全容量の75%)! クーラーを使用する真夏以外なら、節電すれば1週間くらいは走行充電なしで生活できそうです。これだけの電力があれば、レジャーはもちろん、災害時のシェルターとしても安心して使用できますね♪
そんなわけで今回は、ジャパンキャンピングカーラリーで素晴らしい東北旅をしてきたお話でした。スタンプ集めをきっかけに、下道をのんびり走ってさまざまな場所を訪問できるのが、ジャパンキャンピングカーラリーの最大の魅力! とても楽しいイベントなので、今年参加できなかった方も、ぜひ来年は検討してみてくださいね☆
キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成
バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はスペシャル仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。
累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、17年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、新聞、書籍、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!


















