冬の結露対策

2017年01月09日

この季節になりますと結露のご相談の話がちらほら聞こえてまいりますので、今年もキャンパーの結露に関する考えを述べようと思います。例として古い家と昨今の高気密断熱住宅を昔の古いキャンパーと現在の技術の密閉性が増したキャンパーとして述べます。

まず昔の家であれば断熱材も薄く、壁の気密性も低いことからいわゆる隙間風も多く入り、よく言えば換気性に優れ、窓も閉めたとしても隙間から冷気も多く入っていたことでしょう。その分強力な薪ストーブや囲炉裏で部分的に暖を取っていたことはご存知のことと思います。現在の住宅は断熱材も厚くアルミサッシもより気密性に優れ、しかしその分中での換気をしないで水蒸気の発することを行えば室内の湿度は急上昇。なので強力な換気扇でキッチンや風呂場などは水分を含んだ空気を一気に排出する方式が取られております。皆様普通に換気扇使ってますよね。

例えば風呂場。現在の気密の良い風呂場では、換気扇を回さずバスタブの蓋を開け熱いお湯を貯め始めると一気に風呂場内が真っ白になり水蒸気だらけになります。昔の風呂など全然水蒸気が上がらないほど隙間風だらけでしたが・・・。空気の温度が高い時には暖かく湿度の高い状態となりますが、風呂に入ったのち締め切って換気もせずにおくと温度が下がった時に壁一面が結露だらけとなってしまいます。

何を言いたいかと申しますと、技術的に進歩してきたキャンパーはより高気密になり、その分湿度を上昇させるようなこと(キッチンでお湯を沸かした、キャンパー内で鍋をやったなど)を行った場合は(そればかりではないですが・・)、強烈な換気を行なって湿気の元になる水分を多く含んだ空気を排出しないと、例えばヒーターを切って寝ようとし場合、キャンパー内の気温が落ちてきた時空気中に含まれた水分が冷やされ、気体が液体に代わりより外気温に近い部分では水滴となって現れてしまいます。キャンパー内の容積がより広いものであればその分程度は下がってきますが、狭いキャンパーで同じ行為をした同条件であればより結露はしやすくなるのは必定。ですから例えば濡れたタオルをキャンパー内に干してヒーターを点けたままいれば乾燥対策になって喉には良いのですが(大分以前のキャンパーはよくやりました)、夜はヒーターを消して寝たい方なら寝る前にきっちり湿気を逃がしておかないと結露の原因を放置したまま、朝には結露だらけの状態となってしまいます。じゃあ昔のキャンパーみたいな隙間を意図的に作って湿気を逃がす?それは一番皆様には認められないでしょう。ですから長く以前よりキャンパーをお使いの方で、新しい今のキャンパーに替えていただいた方にはやはり運用方法の再考をお願いすることも必要だと考えています。新規の方には運用方法に慣れていただき、寝る前には必ず換気!を心がけていただきたいと思います。私は一晩中ヒーターをかけておく派なのでそう結露もしにくいのですが、もちろん寝る前にはファタステイックファン全開をしますので予防にもなっているとは思うのですけど。参考にしていただければと思います。

ミスティック佐藤