第12回 ライター岩田のトラキャンライフ

2022年11月03日

 

ライター岩田のトラキャンライフ

 

第12回 トラキャン納車1年半で、やらかしてしまいました……

 

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やってしまいました、サブバッテリーの過放電……。バンコン、キャブコン時代を含む15年間、これまで1度も過放電させたことはなかったのに、よりによって納車1年半のトラキャンでやらかしてしまうとは……。

 

久々に月極駐車場に行って、激務でなかなかかまってやれないトラキャンの様子を見に行ったときのこと。寒い日だったので、室内に入ってすぐFFヒーターのスイッチをオン。同時に電圧計を確認すると、「あれ? 10Vちょいしかない……」。しかも、ウィーンというFFヒーターの起動音と同時に、電圧が10Vを下回って照明がチカチカ点滅し始めた。サブバッテリーが過放電した状態に気づかず、起動時に大量の電気を消費するFFヒーターを稼働すれば、まぁそうなりますよね……。

 

我が家のトラキャンは、鉛のディープサイクルバッテリー(105A)をダブルで搭載しています。消費電力の大きい家電は使用せず常にバッテリーをいたわっているので、過去のキャンピングカーでも5年前後はバッテリーが元気でいてくれました。それなのに、納車1年半のトラキャンでサブバッテリーを過放電させてしまうとは……(涙)。

 

サブバッテリー過放電の原因

 

過放電の原因は、室内照明の消し忘れ。1週間前に雑誌「オートキャンパー」の巻頭特集でソロキャンプ取材があり、シェルからキャンプ道具や調理器具、食器などを持ち出しました。おそらく、その時に室内照明のスイッチを切り忘れたのではないかと思います。天気がよければLED照明くらいならソーラー充電で十分まかなえるはずですが、不運なことにその後1週間はずっと曇りと雨が連続する悪天候続きだったので……。

 

1週間のバッテリー充放電量を単純計算すると、

 

(LED照明) 消費電流1.8A×24時間(1日)×7日(1週間)=累積消費電流302A

 

曇天・雨天時のソーラー充電を1.5A×1日10時間と仮定して、

 

(ソーラー充電) 充電電流1.5A×10時間(1日)×7日(1週間)=累積充電電流105A

 

あくまで仮定ですが、「消費302A-充電105A」でサブバッテリーの電流を197A消費した計算になります。完全にアウトですね……。

 

月極駐車場でバッテリーを充電する!

 

過放電したサブバッテリーを復活させるには、いち早く満充電してやることが重要です! しかし、我が家は月極駐車場ユーザーなので外部電源は使えないし、シェルの走行充電コードも隣に止めたハイラックスまで届かない。電動ジャッキも使えず、ハイラックスと合体することも不可能……。

 

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結局どうしたかというと、自宅からポータブル電源(容量1503Wh)を持ってきて、シェル内に装備されたサブバッテリー充電器のコンセントを接続しました。ポータブル電源の容量が60%ほどしか残っていなかったので、隣に止めたハイラックスのエンジンをかけて、シガーソケットからポータブル電源を充電。つまり、「ハイラックスでポータブル電源を充電」→「ポータブル電源でサブバッテリーを充電」という流れです。トラブル時に外部電源を使えないのは、月極駐車場ユーザーの泣き所ですね~。

 

後日ミスティック佐藤社長にこの話をしたところ、「そんな面倒なことしなくても、サブバッテリーを外して持ち帰って、家で充電すればよかったのに」と言われ、「その手があったか!」と思いましたが(笑)、何しろ過放電したサブバッテリーを復活させるには、できるだけ早く満充電状態に戻してやるのがベストなようです。

 

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我が家のトラキャンの話に戻りますが、1日目は「ハイラックス→ポータブル電源→サブバッテリー」で2時間半ほど充電して、10V台から12.2Vまで復活。

 

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翌日、自宅で満充電したポータブル電源で再び4時間ほど充電して、13.0Vまで回復。

 

その後は、好天が続いたのでソーラーで補充電して、充電時13.8V、無負荷・無充電時13.2Vまで復活しました!

 

今回の過放電が、サブバッテリーの性能と耐久性にどの程度影響を及ぼすかはまだ不明。近々トラキャンでキャンプに行くので、FFヒーター・冷蔵庫を使ったときの電圧の落ち方などでバッテリー性能の復活具合を検証したいと思っています。

 

サブバッテリーとソーラーのオハナシ

 

今回は自分のミスでやらかしましたが、普段使用するときも鉛のサブバッテリーは過放電には要注意です。できるだけバッテリーに負担をかけないようにやさしく使えば5年前後は持ちますが、ラフに扱うと極端に寿命が縮みます。使用して容量が減ったバッテリーはそのまま放置せず、できるだけ早く満充電の状態に戻してやるのが長生きの秘訣。ソーラー充電システムがあると、駐車時にサブバッテリーを常に満充電状態にしてくれるので本当に便利ですよ~。

 

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最後に、質問されることが多い「ソーラーでどのくらい充電できるか?」の話。我が家のトラキャンは、フレキシブルタイプの120Wソーラーパネルを2枚並列接続した合計240Wのソーラーシステムを搭載しています。ソーラーパネルは持ち込み品を取り付けしてもらったのですが、やはり以前キャブコンで使っていたフレーム式のソーラーパネルと比べると、発電効率はだいぶ落ちる印象。とくに気温が高い真夏は、晴天でも発電効率の悪化が顕著に見られます。

 

充電電流は、駐車時の補充電で1.5A、条件のいい時で通常4~7A、最大で10A前後。我が家の場合、屋根のリアに大型ボックスを搭載していて、日の向きによってはソーラーパネルが1/4ほど日陰になってしまうので、それも発電効率悪化の原因だと思います。1年半使ってみて、10A前後で充電してくれることはかなりレア。キャブコン時代は200Wソーラーで充電電流8~10A程度は普通に出ていたので、やはり性能的にはフレーム式のソーラーパネルに軍配が上がりますね。

 

というわけで今回は、15年のキャンピングカー歴で初めてやらかしてしまった過放電のお話でした。皆さんも、スイッチの切り忘れにはくれぐれもご注意を!

 

キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成

 

バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はSPL仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。 累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、14年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!